- シミ・肌荒れ・ニキビなどの肌トラブルが治らない…。
- 自分に合ったスキンケア方法が分からず、アレコレ試してなかなか満足できない…。
- 効果があるのか半信半疑だけど、つい高価なクリームを買ってしまう…。
本記事はこのような経験がある人に向けて書いています。
私自身も以前は、さまざまな美容情報に振り回される傾向がありました。例えば、おでこの白ニキビに悩んでいた10年間では、以下のようなことを経験してきました。
- 「ニキビ 直す 方法」で検索。ネット記事やYouTube動画を何時間も漁り続ける。
- 治療効果があると言われている化粧品を検索して、つい何個も購入してしまう。
- とりあえず使ってみたはいいけれど、本当に効果があったのかイマイチよく分からない。
お金と時間をかけて、多くのことを試してきました。しかし、これらの方法でニキビが完治することは結局ありませんでした。
しかし、もう悩む必要はありません。
正しいスキンケアができなかったのは、当然と言っても過言ではないのです。なぜなら、私たちはケアの対象であるお肌のことをよく理解していないからです。
美肌への近道は、正しい知識を得るところから始まります。
この本は、形成外科医の落合博子さんが書いた、スキンケアの本です。
落合博子さんは、国立病院機構東京医療センターの形成科医長であり、「皮膚の再生」のスペシャリスト。
本書ではそんな落合博子さんが、これまで語られてきた美容常識のウソを暴き、科学的エビデンスのある「究極×最強のスキンケア法」を紹介します。
あなたも『美容常識の9割はウソ』を読めば、お肌のことを正しく理解することができ、憧れの美肌を手に入れることができます。
肌の仕組みを正しく知る

本書の第1章では、お肌の仕組みや役割について、分かりやすく説明されています。
上図は、皮膚の断面図です。化粧品が浸透するのは、一般的に「角質層」まで。
しかし、この「角質層」の正体は、死んだ細胞の集まり。つまり、化粧水をせっせと使っても、このせいぜい0.01~0.03ミリの死んだ細胞をふやかすことにしかならないというわけです。
人によっては、ちょっとショックな内容かもしれませんね。私自身、化粧品市場には1万円以上平気でするような化粧水があることを知っていましたから、信じられない気持ちもありました。
ただ、その後の著者の説明を読んでいると、納得せずにはいられませんでした。
著者は「そもそも肌の最大の役割は、からだを守ることである。だから、化粧水が実際に“肌の奥まで浸透する” ことがあってはならないのだ。」と主張しています。
たしかに、なんでもかんでも“肌の奥まで浸透する”ことがあっては困るわけです。なぜなら、からだに有害な物質まで浸透することになってしまうからですね。
それはちょっと無防備すぎですね。
だから、肌の最大の役割=バリア機能を邪魔しないこと、しっかり維持することこそがスキンケアの基本となるわけです。
究極×最強のスキンケア法(実践体験談あり)
本書の第4章では、「肌構造が甦るシンプルスキンケア」が紹介されています。このシンプルスキンケア、実は私本書を読む2年以上前からずっと実践しています。
というのも、先述したおでこ白ニキビを治療するために訪れた『堀江皮フ科』にて、同様のスキンケア方法を指導されたからです。
皮膚科医の宇津木龍一先生の著書『「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法 美肌には化粧水もクリ-ムも必要ありません』でも同様のスキンケア方法が紹介されていました。
私自身はこのシンプルスキンケアを実践してから、おでこの白ニキビが改善しました。実際に使用しているアイテムもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。


① 洗顔
ノーメイクや薄化粧の場合は、水かぬるま湯での洗顔。それ以外の場合には、石鹸での洗顔が推奨されています。
石鹸は肌への刺激が少なくて、肌のバリア機能を壊す心配がないからです。
私自身、皮膚科医の指導で1日2回石鹸洗顔するようになってから肌の調子がいいです。
石鹸は洗顔フォームと比較して泡立てるのが大変ですが、洗顔ネット選びをしっかりすれば、ストレスなくもっちり泡が作れます。
おすすめは、バルクオムの泡立てネット。細かくて濃厚な泡が作れるので気に入っています。
② クレンジング
クレンジングを選ぶ基準は、以下の2点を意識すると良いとのこと。
- 肌への負担ができるだけ少ない
- 使ったあと乾燥しない
本書では、この2点を科学的にクリアしている製品として、オイルクレンジングが推奨されていました。
私の場合は、オイルクレンジングを全顔に使用するとニキビができやすくなったので、部分的に使用するに留めています。具体的には、アイメイクやリップメイクはオイルクレンジング、その他はクレンジングウォーターでふき取るようにしています。
また、本書ではクレンジングの使い方についてもアドバイスがありました。一番効果的なのは「こすらずに、ただのせて、しばらく待つ」。そのあと、石鹸をよく泡立てて軽く洗い流すと、程よいしっとり感が得られるとのことでした。
③ 化粧水
本書では、化粧水の使用は推奨されていません。肌本来の保水機能を妨げる要因となるからです。
私自身は、シンプルスキンケアを始めて以来、化粧水を使用する頻度がかなり低くなりました。大事な予定がある時くらいでしょうか。
全く使用しないのが一応最終目標とされていますが、私は気にせず使っています。一時的とはいえ、ツヤツヤしっとり肌になれるので、気分が上がるからです。笑
ちなみに、メイク前にはほぼ毎回化粧水を使っています。化粧ノリやもちが良くなる気がします。
④ 保護・保湿
最終的には何もケアしなくてもトラブルのない肌を目指したいところですが、これまで使ってきたアイテムを一気にすべて使用中止するのは不安。そこで著者が提案しているのが、洗顔後に保護膜を補うことです。
具体的には、オイル・ワセリン・セラミドなどの脂質やヒルロイドなどの保湿剤が推奨されていました。
私自身は、普段お肌には何も塗っておらず、化粧水を塗った時だけ「キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム」を軽く塗るようにしています。特にトラブルもなく、調子がいいです。
一方で唇は乾燥しやすく、リップクリームを塗っても塗っても乾燥が気になっています。指で塗布する必要があるので少し面倒だけど、改善のためにワセリンを使うことを検討しています。
⑤ 日焼け止め
「毎日かならず日焼け止めを塗ること」。これが唯一にして最大のアンチエイジング法だと著者は語っています。
本書では、SPF15以上の日焼け止めを、こまめに重ねづけすることが推奨されています。表記の量よりも多めに、たっぷりと均等に肌にのせるのがポイント。屋外で過ごす場合には、2~3時間ごとの重ねづけが目安とのことです。
私が愛用しているのは、「ALLIE(アリィー) エクストラUVジェル」。過酸化亜鉛の入った日焼け止めは肌に合わなかったので、こちらを使うようになりました。
まとめ
私が2年以上実践している『「美容常識の9割はウソ」から学ぶ正しいスキンケア方法』についてご紹介しました。
以前私は自分のスキンケアに自信が持てず、情報収集を延々としてしまったり、基礎化粧品にたくさんのお金を費やしてきました。
しかし、科学的エビデンスに基づいた正しいスキンケアを習得した今では、何が正しい情報で何がそうではないのか自分で判断できるようになり、時間もお金も節約できるようになりました。
肌の状態は、以前と比べて確実に改善しており、最近では初対面の方からも褒められるようになりました。目に見える成果が得られて、とても嬉しいです。
スキンケア大好きなあなたにこそ、読んで欲しい!おすすめの一冊です。